フジノウェーブ

フジノウェーブ
所属厩舎 : 高橋三郎厩舎
性齢 : 牡10歳
戦績 : 53戦21勝
重賞タイトル : JBCスプリント(JpnⅠ)
東京盃(JpnⅡ)
東京スプリング盃(SⅢ)など
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04年9月に笠松デビューし、05年秋から大井の高橋三郎厩舎所属として始動。07JBCスプリントJpnⅠや08東京盃JpnⅡなど通算重賞タイトルは7勝で、2年連続NARグランプリ最優秀短距離馬を受賞しました。地方競馬を代表するスプリンターであることはあまりにも有名です。「本当にエライ仔だよ。これほどの馬はなかなかいない」と高橋調教師も日頃から敬服。

早いもので今年10歳になり、芦毛ながらも神々しいほどの白い馬体には魅了されているファンも多いでしょう。年を重ねてズブさも出てきたことで、逆にスプリントからマイルまで選択肢に幅を広げています。この春は東京スプリング盃3連覇を目指し、それ以降はどんなローテーションを組んでいくのでしょう。今後も目が離せません。

ヤサカファイン

ミヤサンキューティ
所属厩舎 : 鷹見浩厩舎
性齢 : 牡6歳
戦績 : 28戦8勝
重賞タイトル : アフター5スター賞(SⅢ)
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大井生え抜き馬。こつこつと階段を上がりながら、10アフター5スター賞は念願の重賞初制覇。それ以降も10東京盃JpnⅡ(2着)や11北海道スプリントカップJpnⅢ(2着)など、大井の短距離界の精鋭として高いレベルで走ってきました。
現在は脚元に疲れが出て北海道のエスティウィンファームで放牧休養中です。十分に静養し、昨年暮れから乗り出しを開始。今後はファンタストクラブに移動し、坂路調教に切り替えて徐々にピッチを上げていく予定だそうです。「脚元の状態は良いんですが、ここまで休ませたので念には念を入れてしっかり土台を作ってから始動させたいと思っています。高齢になっても頑張って欲しいので長い目で見たいです」(鷹見浩調教師)6月頃をメドに復帰予定。

ミヤサンキューティ

ミヤサンキューティ
所属厩舎 : 鈴木啓之厩舎
性齢 : 牝4歳
戦績 : 7戦5勝
重賞タイトル : 優駿スプリント(SⅢ)
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昨年新設された優駿スプリントの初代チャンピオン。昨年の南関東クラシック戦線はクラーベセクレタやナターレなど牝馬の活躍が目立ちましたが、この路線もしかり。「騎手時代に重賞を初めて勝ったとき(88青雲賞リバテイリツチ)と同じくらいすごくうれしいです」といつもつきっきりで調教をつける鈴木啓之調教師にとっても開業3年目での待望の重賞制覇でした。

その後は放牧休養でこれまでの疲れを取り、昨年末の約半年の実戦も危なげなく優勝しました。まだB1クラスなのでもっと賞金加算をしていきたいところですが、これからの可能性にあふれています。牝馬ながらも550キロもある大型馬で体の成長も気になるところ……。

母のイノセントニンフも大井所属馬(01年から03年)でした。

ブリーズフレイバー

ブリーズフレイバー
所属厩舎 : 月岡健二厩舎
性齢 : 牡5歳
戦績 : 18戦9勝
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大井生え抜きのスプリンターとして知名度は抜群。昨年のアフター5スター賞はスランプから脱出して1番人気の支持を集めていましたが、中央からの転厩馬たちにねじ伏せられて惜しくも4着に敗れました。

JBCスプリント(12着)の後は北海道BTC内の丸幸小林牧場に移動。ササ針を打ってリフレッシュをし、12月中旬からトレーニングを開始しているそうです。「(ササ針を打って)両肩の疲れもあったので最後は苦しかったかもしれません。今はいい感じに進めていますよ。相手も強くなってきたし、もっと体にボリュームをつけさせたいと思っています」(月岡健二調教師)。この休養でさらにパワーアップをして、またスプリント戦線をにぎわせて欲しいと思います。悲願の肩掛けを!

コウギョウダグラス

コウギョウダグラス
所属厩舎 : 松浦裕之厩舎
性齢 : 牡5歳
戦績 : 15戦10勝
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今思えば、09年7月の新馬戦はジーエスライカーと一緒に走り6着でした。体質面からいっても丈夫なほうではなかったために、ここまでじっくりゆっくり大切に使われながらひとつずつ階段を上がってきた馬で、その結果86.7%という驚異の連対率を誇っています。まだ重賞レースには出走していませんが、「能力は相当高い」と松浦裕之調教師やコンビを組む柏木健宏騎手などかかわる人たちが、その素質の高さに惚れ込んでいる逸材です。

1月17日のガーネット賞は35秒台の脚を繰り出して差し切ったパフォーマンスは圧巻でしたが、残念ながら骨折が判明し、夏までお休みの予定です。現在は福島県の佐藤牧場でゆっくり過ごしているそうで、秋以降の短距離戦線の活躍を待ちたいです。

シデンイッセン

シデンイッセン
所属厩舎 : 米田英世厩舎
性齢 : 牡4歳
戦績 : 4戦3勝
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昨年5月24日に衝撃的な3歳デビュー戦を迎えたシデンイッセン。二の脚早く先手を取ると直線ではその差をどんどん広げていき、最後は馬なりで2着馬に10馬身差をつける圧勝でした。「速い!怪物君だっ!」とコンビを組む的場文男騎手も絶賛。
現在は神奈川県の高木競走馬育成牧場でリフレッシュ休養中、4月頃から復帰予定だそうです。「まだ体質的にも弱い面があって順調にはいきませんが、能力は高い馬ですし期待しています。今後もスプリント戦が中心ですね」(米田英世調教師)まだC2クラスなので賞金加算をしていきながら上を目指すことになります。
父は南関東のサンデーサイレンスと謳われてきたアジュディケーティング、母は99年から01年にかけて川崎所属として走ったキタサンハート。