1日のスケジュール
平常業務日
レース開催日
競馬への想いを胸に、
特別区採用試験に挑戦
私は自動車部品メーカーに5年ほど勤務した後、特別区競馬組合に入庁しました。もともと競馬の仕事に興味があったのですが、新卒のタイミングでは縁がなく、前職の会社に勤務することになりました。ですが、やはり競馬の仕事をやりたい気持ちが抑えきれず、転職活動を始め、特別区の採用募集を見つけました。当時、前職の関係で関西に住んでいたのですが、地元が千葉なので関東圏に戻ろうと考えました。さらに学生の頃に通った馴染みのある競馬場で働けるか、既卒でも採用を行っているか、など条件を絞っていくと、私にとって最適だったのが特別区競馬組合でした。
総務と競走、現場を支える2つの姿
2022年から総務課に所属し、競馬組合全体に関わる業務や庶務事務に従事しています。全体に関わる業務として、競馬組合では競馬組合議会の議員による全員協議会(※1)を毎月開催しており、競馬開催成績や23区に関わる事業の報告を行っています。私は、全員協議会に提出する議題の調整や資料の取りまとめなどを担当しています。また、23区で行われる複数の会議体にも関わり、それぞれの期日に合わせて、参加者との調整、資料準備を進めています。庶務事務としては、競馬組合の職員が使用する文書管理システム(※2)や公用車の管理、職員が使用する備品・什器・消耗品の購入などを担当しています。
総務課2年目から競走業務も兼務し、競馬開催日は審判業務に携わっています。審判業務では、レース中に、先頭3頭の馬番号(※3)を双眼鏡で確認し、順位が変わるごとに読み上げます。これは場内の表示板や中継の画面内に反映されます。出走馬のゼッケンが見えず、馬番号が確認できない場面もあるため、その時は騎手の勝負服と紐づけて判断する必要があります。
レース終了後は、着順・タイム・着差を複数名で確認し、きわどい判定の際は、拡大写真などを見て相談しながら決定します。着順は絶対に間違えてはいけないという緊張感を持ちつつも、スピーディーかつ正確に判定します。
(※1)23区にかかわる事項や、議会の運営に関する事項などを協議するため、全議員が集まって開かれる会議。
(※2)稟議書の起案から決裁までを電子上で行うシステムのこと。
(※3)出走馬ごとに割り振られた番号で、馬が身につけるゼッケンに印字される。
大井競馬場で働く誇りと、
充実した私生活
入庁前から競馬が好きで、一般客として頻繁に訪れていた大井競馬場で業務に携われることに大きなやりがいを感じています。審判業務を行う部屋からは競馬場全体が見渡せ、そこで聞こえる歓声や競走馬の足音、場内を埋め尽くすほどのお客様の姿を見ると、言葉に表せないくらい圧倒され、ただただすごいと感じています。
ナイター開催日には出勤前の午前中を自分の時間として活用しています。役所や銀行、病院などに気兼ねなく行けるほか、予定がない時には普段より多く睡眠を取ったり、趣味の時間に使ったりしています。プライベートの時間をしっかり確保することで、また業務に取り組む活力を養っています。
視野を広げ、より魅力ある競馬へ
今は総務課に所属していますが、他にも魅力的な部署がたくさんあります。今後、様々な部署を経験して、特別区競馬組合の事業全体の理解を深めていきたいと考えています。
そして、より多くの人に大井競馬を知ってもらい、興味を持ってもらうことで、競馬場への来場者や勝馬投票券を購入してくださる方を1人でも多く増やしたいです。広報課に所属していた頃のように、SNSやホームページを介してお客様に直接情報を届けることはありませんが、審判業務を通して、スピーディーかつ正確に着順を確定させることで、少しでもお客様の満足度を高めるなど、今の部署でもできる形で貢献していきたいと思います。
メッセージ
競馬が好きな人はもちろん、そうでない人も働く中で次第に競馬について知り、興味を持つことができる職場だと思います。直接、馬に触れる業務もありますが、入庁後、地方競馬教養センターにおいて、5日間泊まり込みで競馬を学ぶ研修もあるので、安心してください。さらに、最近では馬に乗る触れ合い研修も行われ、馬との接し方を学ぶ機会も増えています。競馬の知識がなくても、特別区競馬組合に興味を持った方は、ぜひ受験してみてください。
オフの過ごし方
オフの時間は体を動かすことやスポーツ観戦、ドラマ鑑賞を楽しんでいます。学生時代だけでなく、社会人になってからもスポーツに親しみ、今は社会人サークルでサッカーをしたり、ジムに通ったりしています。自分でプレーするだけでなく、野球やハンドボール、サッカーの観戦も好きです。テレビドラマを観るのも大好きで、毎クール5作品ほど観ています。ナイター競馬の日はリアルタイムで観ることができないため、録画して翌日の午前中に楽しむこともあります。